ひだまる@えいのブログ

勉強や趣味に関する記録と備忘録

ウインドシェルについて

三宅島は冬になると強い西風になる日が多くなる。これは西高東低の気圧配置のとき、日本海から本州に向かって流入する北西の季節風が中部山岳を回り、伊豆諸島へと吹き抜けているからである。一方、関東地方ではこの季節風関東平野を通るため北風になる。ちなみに、静岡県の伊豆の先端から伊豆大島に向かって雲の列が現れることがよくある。原因は西風と北風が収束して上昇気流となり湿った空気が持ち上げられるからで、ならいの土手と呼ばれているらしい。

 

土地の人から三宅島の冬は防風対策が必須であると聞き、登山でも使えるウインドシェルを買った。

 

〇フーディニージャケット(パタゴニア

www.patagonia.jp

 

重量が105gで非常に軽く、胸ポケットのファスナーの裏側から服を通すとコンパクトになり、持ち運びが大変便利。USサイズであり、正規店で試着して薄手で着ることを考え、ピッタリフィットのXSサイズにした(インナーダウンを下に着る場合はSサイズのほうが良いかも)。

実際に丹沢の大山登山で着てみたところ、防風性が高いことは実感できた。山頂まで登ったあと、フリースの上に着ると汗冷えを防ぐ分には十分であったが、内部の汗が裏側に水滴になって付着していたので、透湿性はイマイチみたい。登りのような激しい運動で着るには向いていない。あくまで、登山前後、山頂~下りのシチュエーションで着るのが良いだろう。夏山高山の登山では活躍しそうだ。

生地がとても薄く裏地はない。風は防げても生地が冷たくなるのが肌でも感じるので注意したい。改めて防風防寒対策で生地の厚さ・裏地ありの重要性に気づかされた。秋~冬登山では下に保温性の高いダウンやフリースを着る必要がある。(そもそも防風防寒用で着るならウインドシェルよりレインウェアの方が向いているかも。。。)

ナイロン100%の生地のため、薄くても耐久性は高い。表面がつるつるしておりザックのこすれによる消耗は問題ないだろう。

 

ウインドシェルも種類があり、透湿性が高い物もある(例えば、ノースフェイスのスワローテイルベントフーディhttps://www.goldwin.co.jp/ap/item/i/m/NP22280)。ベンチレーションもあり、激しい運動では最適だが、防風性・耐久性は低くなる傾向にある。ウィンドシェルの防風性と通気性はトレードオフの関係なのであろう。

 

どの登山で最適のウィンドシェルを選べるかは今後の経験から身に着けたいものだ。